こんにちは。ブロガーのおうちのひとです。
先月の話なんですけど、私のブログサイトにポーランドからの大量のアクセスがありまして、「なんじゃこりゃあ」と思って色々と調べていたんですよね。
そしたらどうやらリファラースパムという悪質なアクセスだそうで…
このように海外から大量のアクセスが来るのは初めてで、対処方法がわからなかったため非常に焦りました。しかし、色々なブログサイトを参考にスパムサイトへの対策を講じてみたところ、無事に解決できました。
また同じようなことがあるかもしれませんので、今回は私の備忘録を兼ねて、スパムサイト撲滅までにやったことをご紹介します。
2024年2月上旬頃、ポーランドからの大量のアクセスがありました
2024年2月中旬頃から私のブログに大量のアクセスが来るようになりました。
Googleアナリティクスを見ると海外からのアクセス。
国を調べるとポーランドから…
私のブログはいつからインターナショナルになったんだっけ?
てか絶対読者じゃないよね。
この海外からの大量アクセスは一体何なのかを調べてみたところ、どうやらリファラースパムの可能性が高まりました。
リファラースパムのリファラー(Rifarral)とは
リファラースパムって何ぞや?と思われた方もいるのかもしれません。
その前にリファラースパムのリファラー(Rifarral)から説明しますね。
リファラーは、GoogleやBingなどの検索から訪問するOrginic Searchや、Xなどのソーシャル(social)などと同様、自分のサイトへの流入元の一つです。具体的には外部ページに自分のサイトのURLが貼ってあり、そこからユーザーが訪問していることを示しています。
リファラースパムの目的
リファラースパムとは、悪質なユーザーが他のサイト運営者にスパムサイトの外部リンクを踏んでもらうために行う迷惑行為です。
スパムサイト運営者が意図的に他のサイトに何度も何度もアクセスするんじゃ。
え…こわ…ストーカー?一体、何が目的なの?
他サイトのアクセス解析ツールの参照元機能に、スパムサイトのURLを残すためじゃ。
Webサイトを管理している人が「沢山アクセス来ているけど、どんなサイトなんだろう?」と参照元のURLをクリックすることがスパムサイト運営者の狙いなんじゃよ。
参照元機能に残ったスパムサイトのURLは、パスワードや個人情報の流出、悪質なマルウェアの感染などの危険性がありますので安易にクリックしないようにしましょう。
リファラースパムのアクセスの調べ方
リファラースパムのアクセスを調べる方法です。
Googleアナリティクス4(GA4)でご説明します。
上の画像では、2024年2月中旬ぐらいからRefarralのアクセスが異常に増えていることがおわかりいただけるかと思います。
Refarralのアクセスは、3月の上旬のちょうどGoogleのアップデートが始まった頃に終息しました。
どうやらこのRefarralからのアクセス、世界規模で行われていたようです。スパムサイトが一掃されたのは世界中のサイト運営者がGoogleにスパムサイトを報告したからなのかも。
2024年3月のコアアップデートでは、スパムに関する新しいポリシーが更新されたようじゃ。AI記事も増えてきているし、スパムサイトについても以前より厳しく取り締まっているのかもしれんな。
国別のアクセスを調べる方法
国別のアクセスについては、「セッションのメインのチャンネルグループ」の横にある
スパムサイト撲滅するためにやったこと
私がポーランドから来た大量のスパムサイトを撲滅させるためにやったことをご紹介します。
行ったのは、下記の4点です。
- スパムサイトのドメインの除外
- IPアドレスの除外
- 国の除外(後で除外は解除しました)
- バックリンク否認ツールでの削除依頼
主にGoogle Analytics4と、Google Search Consoleを使います。それぞれご説明します。
GA4側の設定|スパムサイトのドメインの除外
- Googleアナリティクス4のメニュー→レポート→トラフィック獲得をクリック。
- セッションの参照元/メディアに変更する
すると、Referfalのドメインを参照できます。上の画面で要注意なのは赤下線を引いたドメインです。
怪しいスパムサイトを見分けるには、エンゲージメント関連の数字を見てみましょう。
0となっていたらスパムサイトの可能性があります。
ここでエンゲージメントの定義をおさらいしましょう。
コンテンツ配信者の場合は、ページを下方向にゆっくりスクロールするといった操作がエンゲージメントになります。ユーザーが記事の長さを確認するためではなく、内容を読むためにスクロールしていることを示すエンゲージメントです。
アナリティクスヘルプ用語集/エンゲージメント:定義
つまり、「エンゲージメント関連の数値が0」は、記事の中身をまったく読まない読者がブログに訪問していることを意味します。
人間ではなく、機械か何かで自動的に訪問している可能性もありそうです。
Googleアナリティクス4のメニューの下にある歯車アイコンの管理→データの収集と修正のデータストリームをクリック
レポート→トラフィック獲得→セッションの参照元/メディア先から、洗い出したスパムサイトのドメインをそれぞれ入力してください。その後、右上の保存をクリックして完了です。
GA4側の設定|IPアドレスの除外
次はスパムサイトのIPアドレスの除外です。
それでは、GA4側のIPアドレスの除外をします。
メニューの下にある歯車アイコンの「管理」→「データの収集と修正のデータストリーム」(自分のブログのドメイン)をクリック。ここまでの流れは先述した「ドメインの除外」の項目と同じです。
ドメインを除外する場合は「除外する参照のリスト」をクリックしましたが、IPアドレスの場合は「内部トラフィックの定義」をクリックします。
<設定にあるそれぞれの項目の入力方法について>
- ルール名 … ご自身がわかりやすいルール名を記入
- traffic_typeの値 … Internal
- IPアドレスの項目 … 左のテキストボックスにマッチタイプ「IPアドレスが次と等しい」を入力
右のテキストボックスには調べたIPアドレスを入力 - 入力し終えたら、「条件を追加」をクリックで完了
GA4側の設定|国で除外する
今回のように特定の国(ポーランド)から大量のスパムリンクと思われるアクセスがあった場合、
国で除外もできます。ドメインやIPアドレスで一つひとつ除外するのが面倒という場合は国で除外してください。
国で除外する方法です。
今回はポーランドからの大量アクセスがありましたので、ポーランドを除外しました。
ただ、ポーランドは親日の国であるとXのフォロワーさんから教えていただきましたので、ポーランドからのアクセスをまるごと除外してしまうのは辞めました。ポーランドの国そのものに罪はなく、憎むべきは悪質なスパムサイト運営者なので…
しかし、これだけではスパムサイトは完全に撲滅できませんでしたので、これから最終手段を使います。
リファラースパムのGA側の対処法は、私のスタエフでも説明していますのでよろしければお聴きください。
バックリンク否認ツールでの削除依頼
最終手段とは、バックリンク否認ツールでの削除依頼です。
スパムサイトをバックリンク否認した方がいい理由
本来、良質なサイトからの外部リンクは、自分のサイトに有効なSEO効果がありますので、どんどん獲得した方がいいでしょう。
しかし外部リンクがスパムサイトの場合、意味をもたない低品質コンテンツであるためSEO効果が低く、自分のサイトの順位を下げてしまうおそれがあります。そのため、外部リンクの削除依頼をすることが望ましいです。
外部リンクの削除は、本来であればサイト運営者に連絡して削除依頼をするのが良いでしょう。しかしスパムサイトを運営する悪質なユーザーであれば、まともに取り合ってもらえない可能性が高いです。また、スパムリンクはほぼ外国のサイトのため、サイト運営者に削除依頼するにも言語の壁があります。
スパムリンクの削除お願いします。
◎△☓◎△XX…
…何言っているのかわからんわぁ!
◎△☓◎△XX…(俺もわからんわ)
そのため、サイト運営者と連絡が取れそうにもない、または意思疎通ができなさそうなどやむを得ない事情がある場合はGoogleにバックリンク否認の依頼を行いましょう。
海外スパムリンクをバックリンク否認するためにやったこと
サーチコンソールのメニューにあるリンク→上位のリンク元サイトの詳細をクリックします。
詳細をクリックすると、上に外部リンクの総数が45とあります。その下にはサイトのURLが表示されています。
右上のエクスポートをクリックするとGoogleスプレットシートで表示できるほかには、Excel、CSVのファイルでもダウンロードできます。私はGoogleスプレットシートで表示しました
当ブログで紹介するスパム選定の作業をする際には、自己責任でお願いいたします。もしウイルスなどに感染しても当方は一切の責任を負いませんのであらかじめご了承ください。
エクスポートをクリックすると、外部リンクがすべて表示されたシートがでてきました。
私のサイトにはnoteやLit.link、Pinterestなど有名どころの外部リンク先もありますが、その他はほぼ見覚えのない海外からのリンク元でした。
本当は危険なのかもしれませんが、リンクは1件1件クリックして調べました…
最初、セキュアールというサイトでスパムサイトかどうか確認していったんです。その方が安全かと思って…このセキュア―ル、トップページのキャプチャ画面も確認できるんですよね。ただ、エラーで読み取れないことが多かったのでスパムサイトなのか判断できませんでした。
最近は画面を開いただけではウイルスに感染することはないというネット上の情報もあり、開いても大丈夫かな~?と自己判断したためです。
一個ずつURLを開いて調べていくと、
- 海外の家具の会社
- インド料理のお店
- 403、404のエラーページ
などが出てきました。
インド料理の店とか家具の店って私のサイトとほぼ関連性ないやん…
明らかに危険と思われるサイトも!
スパムサイトって超やば~
ネット詐欺などの不正サイトの被害に遭わないためには、ウイルス対策ソフトを入れておくと安心です。
ウイルスバスターは月額料金が安いです。
スパムサイトを洗い出しましょう。
海外の外部リンクは多くの場合スパムサイトと考えられます。しかし、中には良質な海外リンクが紛れていることもありますから、すべてのサイトを消す必要はありません。なぜならドメインパワーの強い海外サイトを削除依頼すると、そのサイトから獲得していたSEO効果が得られなくなり、サイトの価値が下がるためです。本当に無価値なスパムサイトだけをバックリンク否認しましょう。
私が今回バックリンク否認したのは、
- アナリティクスで調べたリファラースパムと思われるドメイン
- 文字だけを羅列したサイト
- 日本語の怪しいサイト
- 一見通販サイトっぽく見えるサイト
などです。
インド料理の店や家具の店などの自分のサイトと関連性のない外部リンクも怪しさ満載でしたが、害がなさそうだと判断したため、保留にしておきました。
否認するドメインやページを洗い出しましたら、メモ帳を開き、以下のように入力します。
とりあえず厳選して10件の削除依頼をしました。
ドメインであればdomein:のあとにドメインを入力し、
ページについては否認するページ ◯件と記載した次の行に、サイトURLをコピペします。
作成したテキストファイルは、Search Consoleヘルプ内のサイトへのリンクを否認するページからGoogleに送信し、削除依頼が完了です。
外部リンクの削除が反映されるまでには2、3週間程度かかるそうです。
バックリンクの否認については私のスタエフでも話しています。
スパムサイトが来た時はGA4側で除外+バックリンク否認の依頼を行おう
海外からのスパムサイトのGA4側の削除方法と、バックリンク否認ツールでの削除依頼の方法について説明しました。
バックリンク否認するスパムサイトを選定する際には、ウイルスに感染する可能性がありますので、削除依頼するドメインやURLは慎重に開いてください。
今回はスパムサイトの大量アクセスがきたことでGA4やサーチコンソールの使い方などがわかり、私にとって有意義な学びになりました。またリファラースパムが来ても同じように対処できそうです。
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